70年代のハイブランドとストリートファッションの融合とは?
1970年代は、ファッションの大きな転換期となった時代でした。ハイブランドが高級志向を追求する一方で、ストリートファッションは個性と自由を表現するスタイルとして台頭しました。本記事では、70年代におけるハイブランドとストリートファッションの融合がどのように進んだのかを解説します。
1970年代のファッションの背景
1960年代のモッズスタイルやヒッピーファッションの影響を受け、70年代には自由で個性的なスタイルが生まれました。ロック、ディスコ、パンクなどの音楽カルチャーがファッションにも大きく影響を与え、ブランドとストリートファッションの境界が曖昧になっていきました。
ハイブランドの進化と70年代のトレンド
この時代のハイブランドは、華やかさとエレガンスを追求しながらも、新しいデザインを積極的に取り入れていました。
- イヴ・サンローラン: スモーキングジャケットで女性のパンツスーツスタイルを確立。
- ディオール: 60年代の「ニュールック」からさらに進化し、フェミニンなスタイルを展開。
- グッチ: 洗練されたレザーアイテムが世界的に注目される。
- シャネル: クラシックなツイードジャケットを再構築し、カジュアルな着こなしにも対応。
ストリートファッションの台頭
70年代には、ストリートファッションが若者の間で急速に発展しました。音楽やアートの影響を受け、独自のスタイルを持つブランドやデザイナーが登場しました。
- ベルボトム: フレアパンツがロックミュージシャンを中心に人気を博す。
- パンクファッション: ヴィヴィアン・ウエストウッドがロンドンのストリートで注目され、パンクスタイルが誕生。
- ヒップホップカルチャーの萌芽: ニューヨークの若者たちが自由な着こなしを始める。
ハイブランドとストリートファッションの融合
70年代には、ハイブランドがストリートの要素を取り入れ、逆にストリートファッションがハイブランドの影響を受けるという相互作用が見られました。
- イヴ・サンローランのレザーアイテムがロックファッションと融合。
- ディスコカルチャーの影響で、煌びやかなスパンコールやシルク素材がストリートに登場。
- パンクスタイルの台頭により、ダメージデニムやレザージャケットが定番化。
現在に続く70年代の影響
70年代のハイブランドとストリートファッションの融合は、現代のファッションにも大きな影響を与えています。現在のラグジュアリーストリートブランド(例:シュプリーム×ルイ・ヴィトン)などのコラボレーションは、70年代のスタイルの延長線上にあると言えるでしょう。
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