世界各国のバッグとアクセサリー文化｜民族衣装との関わりも解説

更新日：2025年10月13日

はじめに｜バッグやアクセサリーは“民族の鏡”

バッグやアクセサリーは単なる装飾品ではなく、その土地の文化や歴史、価値観を反映する「民族の鏡」とも言える存在です。特に民族衣装とセットで使われることで、より深い意味や機能を持ちます。本記事では、世界の主要な地域におけるバッグ・アクセサリー文化と民族衣装との関わりを解説します。

着物文化の中でバッグとして用いられたのは「巾着（きんちゃく）」。絹や麻で仕立てられ、小物や薬入れとして利用されていました。アクセサリーでは「かんざし」「帯留め」などが有名で、花や季節をモチーフにしたものが多く、風流や美意識を表現していました。

サリーなどの民族衣装と組み合わされるのが、刺繍や鏡飾りの施された布バッグ。また、額に飾るビンディーやゴールドジュエリーは、宗教的な意味合いも強く、既婚・未婚・富の象徴にもなっています。

清代には伝統衣装に合わせた絹織物の手持ちバッグが使われ、刺繍とタッセルが特徴的でした。アクセサリーでは「玉佩（ぎょくはい）」と呼ばれる翡翠の飾りが人気で、魔除けや健康のお守りとしても信じられていました。

アバヤやカフィーヤと呼ばれる民族衣装には、刺繍やビーズ付きのミニバッグが装飾として組み込まれています。女性のアクセサリーは金のブレスレット、ネックレス、額飾りなどで非常に豪華。結婚の持参金としての役割も果たしました。