ファッションアイコンが愛した帽子の種類とその背景とは?
投稿日:2025年9月15日
はじめに|“帽子”はファッションを語る上で欠かせないアイテム
ファッション界のレジェンドと呼ばれる人々には共通点があります。それは“帽子”を効果的に取り入れていること。 彼ら・彼女らのアイコニックなスタイルには、帽子が欠かせない要素として存在しており、時代や文化、個性を象徴する役割を果たしています。 本記事では、ファッションアイコンたちが愛した帽子の種類と、それぞれの背景にある文化・意味をひもといていきます。
1. オードリー・ヘプバーン|クラシカルな「ワイドブリムハット」
映画『ティファニーで朝食を』で見せたオードリーのワイドブリムハット姿は、20世紀を代表するファッションイメージの一つです。 女性らしさと優雅さを演出するために選ばれたこの帽子は、単なる小物ではなく“洗練された上品さ”の象徴でした。
ワイドブリムハットの歴史は19世紀の上流階級の帽子に遡り、特に社交場でのエレガントな装いに欠かせないものでした。 オードリーの着用により、現代のパーティースタイルやリゾートファッションでも定番となっています。
2. マイケル・ジャクソン|唯一無二の「フェドラハット」
マイケル・ジャクソンといえば、黒のフェドラハットとグローブ、そして独特なムーンウォーク。 特に『Billie Jean』のパフォーマンスでは、フェドラハットを使ったジェスチャーが象徴的で、世界中に強烈な印象を与えました。
フェドラハットは元々ヨーロッパの紳士帽として19世紀末に登場し、アメリカでは1920年代のギャング映画で人気に。 マイケルはこのクラシックな帽子を、ダンスパフォーマンスの一部として昇華させたことで、帽子=アートというイメージを定着させました。
3. レディー・ガガ|型破りな「アート帽子」たち
レディー・ガガは、帽子を“ファッションアート”として活用した代表的な存在です。 メートガラではキャンディ型の巨大ハット、またある時はゴシック様式の教会を模した建築的な帽子など、常識を覆す創造性が話題を呼びました。
ガガの帽子は単なるファッションではなく、「アイデンティティの主張」「政治的・社会的メッセージ」の発信ツールとしても機能。 彼女は帽子というアイテムを通じて、自己表現の限界を押し広げています。
4. グレース・ケリー|気品を象徴する「ピルボックスハット」
ハリウッド女優からモナコ公妃へと転身したグレース・ケリーは、ピルボックスハットの上品な着こなしで知られています。 シンプルなフォルムながら、清楚で凛とした印象を与えるこの帽子は、王室ファッションの代表格です。
同じくジャクリーン・ケネディ元米大統領夫人も愛用したことで、60年代の女性たちの間で大流行。 現代でもフォーマルシーンやレトロスタイルにおいて、復権しつつある帽子です。
5. ファレル・ウィリアムス|話題を呼んだ「マウンテンハット」
2014年のグラミー賞でファレル・ウィリアムスが被った巨大な「ヴィヴィアン・ウエストウッドのマウンテンハット」は、ネットミーム化するほどの衝撃でした。 奇抜さだけでなく、ストリートとハイファッションを結ぶユニークな象徴となりました。
元々は1980年代に登場したウエストウッドのアーカイブデザインですが、ファレルが現代的な感性で再構築し、新たな文脈を与えました。 音楽とファッションの融合が生んだ代表的アイコンといえるでしょう。
まとめ|帽子は“個性”と“物語”をまとうファッション
帽子は単なる小物ではなく、スタイル、文化、歴史、そしてメッセージを内包したファッションの象徴。 ファッションアイコンたちは、自身の世界観を表現する手段として帽子を巧みに活用し、時代を超えて語り継がれるスタイルを確立してきました。
おしゃれの参考としてだけでなく、自分自身の「物語」をファッションで語るためのヒントとしても、ぜひ帽子の魅力を取り入れてみてください。
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